出典:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/taft/special/
ダイハツからクロスオーバータイプの軽自動車・新型タフトが、2020年6月10日に発売されました。
全く新しい「新型」デビューという位置付けですが、実は過去に「初代」タフトが存在しました。よって新型タフトは「2代目」という側面も持ち合わせています。
初代タフトは1974~1984年に販売されていました。エンジン排気量はガソリンエンジンが1,000ccから最終的に1,600cc、ディーゼルエンジンは2,500ccから最終的に2,800ccまで拡張。ラダーフレームと4輪リーフリジットアクスルサスペンションのシャシーを備えた本格的な4WDでした。そして1984年に車名が変更され、初代タフトは販売終了となりました。ご覧の通り、初代タフトはオフロードでもガンガン攻めていけますね。

時を経て2020年1月、オートサロンでクロスオーバータイプの軽自動車としてコンセプトカー「タフト」が発表され、6月には販売開始と急展開を見せました。
現在はクロスオーバータイプが主流となり、競合車ひしめくカテゴリーにダイハツが満を持して参入した印象です。
このように歴史と時代の趨勢を兼備したタフト。気になる新型(2代目)について調査しました。
新型タフト 2代目 – デザイン
外装(エクステリア)



スクエアな形状で現代的なクロスオーバータイプのデザインに仕上がっていますが、同時に本格派4WDとして名を馳せた初代タフトの武骨さが混合した印象です。その意味でやや男性受けを意識していると推測されます。

カラーは全9色です。
- レイクブルーメタリック (B87)
- フォレストカーメタリック (G63)
- サンドベージュメタリック (T34)
- レモンスカッシュクリスタルメタリック (Y13)
- スプラッシュメタリック (B80)
- ブラックマイカメタリック (X07)
- シャイニングホワイトパール (W25) ★メーカーオプション
- コンパーノレッド (R75) ★メーカーオプション
- ブライトシルバーメタリック (S28)
内装(インテリア)

前席上に設置した大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車に標準装備しています。スカイフィールトップにより開放感や新型タフトならではの非日常感を実現しています。
また9インチスマホ連動ディスプレイオーディオ」を採用し、アプリをディスプレイ上で操作可能です(SmartDeviceLink、Apple CarPlayに対応)。
そしてカーナビゲーションとスマートフォンを接続する「ダイハツコネクト」をサービスとして採用しています。

ダイハツ初の「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用しています。

インテリアは機能性と遊び心を両立したデザインとレイアウトで、収納装備が充実しています。
またラゲッジの高さを2段階に変えられる「フレキシブルボード」を採用しています。
そしてリアシートバックを倒してフラットで広いスペースができ、汚れにくい樹脂製「シートバック加工」で製造され、汚れた荷物を載せても拭き取れば綺麗になるため、使い勝手が良い仕様になります。
新型タフト 2代目 – サイズ
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,630mm |
ホイールベース | 2,460mm |
最低地上高 | 190mm |
クロスオーバータイプとしては標準的なサイズです。また全高が若干低めのため、競合車に比べてシャープなイメージがあります。
新型タフト 2代目 – スペック
エンジン形式 | NA | ターボ |
エンジン | 658cc 直3 DOHC エンジン |
658cc 直3 DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 38kW(52ps)/ 6,900rpm |
47kW(64ps)/ 6,400rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/ 3,600rpm |
100Nm(10.2kgm)/ 3,600rpm |
トランスミッション | CVT | |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | |
JC08モード燃費 | 25.7km/L(2WD) -km/L(4WD) |
25.4km/L(2WD) -km/L(4WD) |
WLTCモード燃費 | 20.5km/L(2WD) 19.7km/L(4WD) |
20.2km/L(2WD) 19.6km/L(4WD) |
競合車のハスラーはハイブリッドモデル(マイルドハイブリッド)のため、燃費の面では劣勢です。但しガソリン車ではほぼ同一の燃費のため、購入する車は他の要素が決め手となります。
新型タフト 2代目 – 装備
ダイハツコネクト

「ダイハツコネクト」は、クルマとスマートフォンを連携するコネクトサービスが可能です。ダイハツコネクトアプリをインストールすると、
- 「つないでサポート」 – 万が一の時の安全・安心を提供
- 「見えるドライブ」 – クルマとドライバーを見守る
- 「見えるマイカー」 – クルマの状況をスマートフォンから確認
- 「つないでケア」 – クルマのメンテナンス管理をサポート
の4つのサポートが使用できます。
次世代スマートアシスト
車体前後各二つのコーナーセンサー装備
「次世代スマートアシスト」が更なる進化を遂げ、運転中のあわやのシーンで事故回避を援助し、安全運転をサポートします。 ソナーセンサーやドライバーの視界や頭上空間を確保する世界最小ステレオカメラを新搭載しています。歩行者・先行車・障害物等の様々な情報を的確に捉え、運転者への注意促進、緊急ブレーキを作動を実行します。
衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能 (対車両・対歩行者向け)
- 衝突警報: 走行中にカメラが前方の車両・歩行者を検知し衝突の危険性を判断した場合、ブザー音とメーター内表示でお知らせ
- 一次ブレーキ:衝突の危険性を判断した場合、自動的に弱いブレーキ(一次ブレーキ)で運転者に衝突回避を促進
- 被害軽減ブレーキアシスト:一次ブレーキ機能の作動時に、ドライバーがブレーキを踏むとブレーキアシストが作動しブレーキ制動力が向上。
- 緊急ブレーキ: 衝突が不可避と判断した場合、強いブレーキ(二次ブレーキ)で減速により衝突の回避や被害の軽減を実現。
車線逸脱抑制制御機能
走行中、ウインカーの非動作時に車線からはみ出しそうになった際、ブザー音とメーター内表示でドライバーへ警告し操作を促進します。更に車線内への誘導でステアリン グ操作をアシストします。
先行車発進お知らせ機能
停止時に先行車の発進に気づかない場合、ブザー音とメーター内表示でお知らせします。
AT誤発進抑制制御機能 + ブレーキ制御付誤発進抑制機能
- 前方誤発進抑制制御機能:ステレオカメラで前方4m以内に車両や壁等の障害物を検知した際、シフトポジション「前進」でアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限し急発進を抑制
- 後方誤発進抑制制御機能:リアバンパー内蔵のソナーセンサーにより、後方2~3m以内に壁などの障害物を検知している際、シフトポジション「後退」でアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限し急発進を抑制、更にブレーキ制御を付加
オートハイビーム
ステレオカメラが明るさを検知し、ハイビーム/ロービームを自動切替。切替操作無でハイビーム走行が可能となり、街灯の少ない道路でも安心して走行可能(Xに標準装備)
アダプティブドライビングビーム
ハイビームで対向車を検知した際、対向車のみ自動的に遮光(Gターボ・Gに標準装備)
標識認識機能
進入禁止/最高速度/ 一時停止標識をステレオカメラが検知した際、メーター内表示でお知らせ(Gターボ・Gに標準装備、Xにメーカーオプション)
スマートアシストプラス
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
ステレオカメラが先行車の車速や距離を検知して車間距離や車速を維持し、先行車に追従しながら停車まで制御(Gターボに標準装備、Gにメーカーオプション)
レーンキープコントロール
ステレオカメラが車線を検知し、車線中央を走行するようにステアリング操作をアシスト(Gターボに標準装備、Gにメーカーオプション)
駐車支援機能「スマートパノラマパーキングアシスト」
左右のカメ ラが駐車枠の白線を検知し、音声・画面ガイド・ステアリング操作をアシスト(全グレードにメーカーオプション)
サイドビューランプ
夜間の右左折時、通常のヘッドランプ+左右方向を照らす補助灯で、ステアリングを切った方向を明るめに照射。
パノラマモニター
車両の前後左右に搭載した4つのカメラでを真上からの映像を表示。運転席から確認しにくい車両周囲の状況を把握(全グレードにメーカーオプション)
コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個)
車体の前後にコーナーセンサーを装備。障害物までの距離に応じて警告音を変更してお知らせ(駐車や車庫入れ時取り回しをサポート)
機能システム | スマートアシスト Ⅱ |
スマートアシスト Ⅲ |
次世代 スマートアシスト |
|
---|---|---|---|---|
方式 | レーザーレーダー +単眼カメラ |
ステレオカメラ | ステレオカメラ | |
自動ブレーキ 歩行者 |
– 警告のみ (50km/h以下) |
◯ |
◯ (50km/h以下) |
|
自動ブレーキ 衝突回避 |
◯ |
◯ |
◯ (30km/h以下) |
|
自動ブレーキ 被害軽減 |
◯ |
◯ |
◯ (80km/h以下・ 対歩行者 50km/h以下) |
|
誤発進抑制 前方/後方 |
◯ | ◯ (ブレーキ制御) |
||
車線逸脱警報 | ◯ | |||
先行者発進 お知らせ |
◯ | |||
オートハイビーム orアダプティブ ハイビームシステム |
– | ◯ | ◯ | |
標識認識機能 | – | – | ◯ | |
コーナーセンサー | – | – | ◯ | |
スマート アシスト プラス |
レーン キープ コントロール |
– | – | ◯ |
全車速 追従機能付 ACC |
– | – | ◯ | |
スマート パノラマ パーキング |
– | – | ◯ | |
パノラマ モニター |
– | – | ◯ | |
サイド ビュー ランプ |
– | – | ◯ |
新型タフト 2代目 – 価格
グレード | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
X | 658cc 直3 DOHC エンジン |
CVT | 2WD | 1,353,000円 |
4WD | 1,479,500円 | |||
G | 2WD | 1,485,000円 | ||
4WD | 1,611,500円 | |||
G ターボ | 658cc 直3 DOHC ターボエンジン |
2WD | 1,606,000円 | |
4WD | 1,732,500円 |
価格に関しても競合車のハスラーとほぼ同一です。これはハスラーをかなり意識しした価格設定です。
まとめ

ここまで2代目新型タフトを紹介しましたが、競合車のハスラーを意識していることは間違いありません。今や主流となったクロスオーバータイプですが、この激戦区で新型タフトに賭けるダイハツの意志が明確に見て取れます。
新型タフトの参入による市場の動向から目が離せません。
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