出典:https://www3.nissan.co.jp/kicks_teaser.html
新型コンパクトSUV「キックス」が、2020年6月24日に日産から発売されます。
日産のコンパクトSUVと言えば「ジューク」ですが、2019年に海外でモデルチェンジを実施した一方、日本国内では生産終了となりました。よって日本での新型「キックス」は、ジュークの後継モデルの位置付けになります。
且つて販売されていた初代「キックス」は、軽自動車でした。三菱自動車から軽自動車「パジェロミニ」のOEM車両の供給を受け、2008~2012年に販売していました。そのため今回発売されるキックスは、「2代目」の側面も持ち合わせています。

初代「キックス」とは別に、自社製造の「キックス」は日産の”世界戦略車”であり、2016年から海外で積極的に販売されています。2020年5月にタイでマイナーチェンジモデルの販売が開始されましたが、日本で販売される新型「キックス」は、そのモデルをタイから輸入します。
SUV車は世界中で主流となり、各メーカーが激しい競争を繰り広げています。この競合車ひしめくカテゴリーに、海外での販売実績を引っ提げ、満を持して国内市場へ参入した印象です。
このように時代の趨勢と海外での実績を兼備したキックス。気になる新型(2代目)について調査しました。
新型キックス – デザイン
外装(エクステリア)



出典:https://bestcarweb.jp/nissan-new-kicks-20200602-1

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外装はタイ仕様をほぼ踏襲すると推測されます。日産キックスの先行公開サイトでは外装の一部をピックアップして掲載されていますが、タイ仕様とほぼ同一の形状です。デザインには”日産らしさ”が随所に見受けられます。
2020年5月で発売されたタイ仕様の特徴は以下の通りです。
・大型Vモーショングリル「ダブルVモーショングリル」
・ブーメラン型ヘッドライト
・ユニークなフローティングルーフ
・力強いボディ形状
・横長のLEDフォグランプ
またライトは、
- LEDヘッドランプ
- Boomerang LEDシグネチャーターンライト
- LEDデイタイムランニングライト
- フォローミーホームヘッドライト
- LEDリアコンビネーションライト
が組み込まれています。
内装(インテリア)


インテリアのデザインは、マーチ(新型マイクラ)とほぼ共通のデザインです。2トーンカラーではキャメルが差し色として清潔感と明るい印象を与えています。快適な車内空間を提供します。
2020年5月で発売されたタイ仕様の特徴は以下の通りです。
・新型インストルメントパネル
・インフォテインメントスクリーン
・ステアリングホイール
・7.0インチフルカラーディスプレイ
・電動パーキングブレーキ&ホールド
新型キックス – サイズ
全長 | 4,295mm |
全幅 | 1,760mm |
全高 | 1,585mm |
ホイールベース | 2,620mm |
ホイールベースが2,620mmのため、後部座席の足元の空間はある程度確保されていると推測されます。
新型キックス – スペック

エンジン | 直列3気筒 1.2Lエンジン + モーター |
最高出力 | 60kW(79PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 103Nm(10.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
モーター 最大出力 | 95kW(129PS)/ 4,000-8,992rpm |
モーター 最大トルク | 260Nm(26.5kgm)/ 500-3,008rpm |
トランス ミッション | エクストロニックCVT (無段変速機) |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー (1.57 kWh) |
駆動方式 | 2WD(FF) |
乗車定員 | 5名 |
新型キックスは、日産のハイブリッドシステム「e-POWER」を採用しています。
新型キックスに搭載された e-POWERテクノロジーは、以下の4つから構成されたユニットです。
- 1.2L DOHC 12バルブ3気筒エンジン
- EM57電気モーター(エンジンから電気を生成)
- 発電機
- インバーター
またe-POWERテクノロジーは、以下の項目に重点を置いています。
- スムーズな加速
- 静かな乗り心地
- 燃料効率の向上
そして4つの走行モード(ノーマル、S、エコ、EV)から選択し、SモードとECOモードではアクセルペダルひとつで加減速できる「ワンペダル操作」を採用しています。
e-POWERは1.2Lエンジンにより発電機を作動させます。専用モーターが駆動するため、ハイブリッドとは言え、加速のフィーリングは電気自動車に近いと推測されます。よって動力性能はノーマルエンジンにおける2.5L~3Lに相当します。
新型キックス – 装備
全方位運転支援システム「 360° セーフティアシスト」
360° セーフティアシストは、以下の7種類の先進運転支援システムで構成されます。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
フロントカメラで前方車両(約10〜80km/h)や歩行者(約60km/h以下)を検知します(夜間走行時にも動作)。衝突の危険性が高まると、メーター内ディスプレイへ警告表示し、ブザーで注意を喚起、ドライバーへ回避操作を促します。万が一、運転手が安全に減速できなかった場合は、ブレーキで衝突回避操作をサポートし、衝突時の被害や傷害を軽減します。
踏み間違い衝突防止アシスト
進行方向に壁面等がある場所で駐車運転中(約15km/h未満)、ブレーキ操作が遅れる、またはアクセルペダルとブレーキペダルを間違えて踏んだ場合、警告とエンジン出力やブレーキを制御、過度の加速や衝突防止を支援します(車両や歩行者も検知)。
インテリジェントLI /LDW (車線逸脱警報)
走行車線を逸脱しそうな場合、表示や音で注意喚起。
アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト
前方検知用カメラで、先行車、対向車のライト、道路周辺の明るさを検知。そしてハイビーム/ロービームを自動切替。
RCTA 後退時車両検知警報
後退時に後方を横断する車両と衝突する恐れがある場合、警報で注意喚起します。
インテリジェント BSI (後側方衝突防止支援システム)
隣接レーン後方を走行する車両を検知した場合、ドライバーに表示通知し、車線変更を開始した場合は警報と車両を車線内に戻す力を発生させ、隣接レーンの車両と接触回避するようにアシストします。
標識検知機能 (車両進入禁止・最高速度・一時停止の標識を検知)
フロントカメラにより前方の
- 車両進入禁止標識
- 最高速度標識
- 一時停止標識
を検知し、メーター内ディスプレイへ警告を表示しブザーで運転手に伝えます。
インテリジェント ルームミラー
車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出します。
インテリジェント クルーズコントロール
先行車を検知した場合、運転手が設定した車速(約30~100km/h)を上限として、定められた車速範囲(停止~約100km/h)で先行車との車間を保持するように追従走行します。
インテリジェント アラウンドビューモニター
上空から撮影したような映像をディスプレイに表示し、スムーズな駐車をサポートします。
プロパイロット
高速道路での負担を、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作でサポートします。
新型キックス – 価格
グレード | 内外装 | 価格 |
X | 単色 | 2,759,900円 |
2トーン | 2,869,900円 |
グレードは1つのみの構成です。エンジンはe-POWERのみで、ガソリンエンジン車は用意されません。また駆動方式はSUVにも関わらず2WD(FF)のみで、4WDの設定はありません。
まとめ

ここまで2代目新型キックスを紹介しましたが、競合車はヴェゼル(ホンダ)やライズ(トヨタ)等です。今や国内で主流となりつつあるコンパクトSUV車ですが、この激戦区で新型キックスに賭ける日産の意志が明確に見て取れます。
新型キックスの参入による市場の動向から目が離せません。
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